体外受精 併用の漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
病院で体外受精を何度もしているが中々赤ちゃんが授からない為、漢方で体質を変えていきたいと来店されました。
体が疲れやすく、オリモノや生理の量も減っている状態で体がボロボロのようです。胃腸が弱く、逆流性食道炎もあるということです。疲れているのに夜は眠れなくなり、生理前はイライラしている事が多いそうです。
40歳 女性
中国医学的には『心脾両虚』、『腎虚肝鬱』の状態と考えられます。その為、体力や「血」を補っていく漢方、消化吸収を改善していく漢方、「気」の巡りをよくしてストレスを晴らしていく漢方などをお渡ししました。
1か月ほどして体の疲れがとれてきているという報告を受けました。今までは疲れていても夜は眠れない状態だったのが、自然に眠れるようになってきているそうです。
2か月ほどして生理の量が増えてきているという報告を受けました。
ホルモン検査をして頂きました。
FSH 9.5
LH 3.1
PRL 11.8
今回も体外受精で採卵して胚盤胞まで行った受精卵を戻しましたがうまくいきませんでした。プラノバール、プレマリン、ルトラール、フェマーラを使っていたようですが、体調が悪くなってきていたそうです。ホルモン剤を飲んで生理の量が減り、チクチク刺す痛みが出てきているそうです。また、胸の張り・イライラが出てきているそうです。
3か月目はシート法で、エストラーナ・プレマリン・ルトラールを使って受精卵を戻しましたがうまくいきませんでした。寝つきも悪くなり、体が熱くのぼせるようになり、下腹部痛が酷い状態になっていました。
そこでN様はホルモン剤を使わず、漢方薬だけで体質を変えてから体外受精をする事になりました。3か月ほどホルモン剤が体の中から排泄されるのを待って体質を変えていく様にされました。
そして漢方を初めて半年になりました。体調も良くなり、再度採卵して初期胚と胚盤胞の2個受精卵がとれました。そして再び子宮内へ戻しました。
先日、判定日の当日に電話がかかってきまして陽性反応が出ましたと一番に報告して頂きました。ほとんど諦めていたのですが、うまくいってとても喜ばれておられました。旦那様は、出張中の為、後でメールしておきますと言っておられました。
引き続き妊娠を維持して、元気で健康な赤ちゃんが出産できますようにサポートさせて頂いております。
漢方薬で妊娠しやすく流産しにくい体質にする事と、高度医療を併用する事はいいことだと思います。ただ、ホルモン剤を使いすぎますと自分の体に負担がかかるケースもあります。
この場合は漢方などを使って体質を整えて、ホルモン剤を使わない方法で体外受精や顕微授精をする事でうまくいく事もあります。一人ひとり体質や自覚症状が違います。その為、誰にでも合う方法という物が無いのが現状です。
多くの方が子宝で悩まれている現状で、一人でも多くの方が元気で健康な赤ちゃんが授かりますようにお手伝いをさせて頂いております。
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